携帯ショッピング、「自宅でゆっくり」がスタンダード。利用率はまだ1割弱

2005年10月22日 04:55

モバイルイメージメール転送サービスなどを手がける【アイシェア】は10月20日、携帯電話によるネットショッピングに関する意識調査の結果を発表した(【発表リリース】)。それによると「自宅でのんびり携帯通販」「利用率はまだ1割弱」という現状が浮かび上がった。

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今調査は8月30日から9月6日の間に行われたもので、有効回答数は2,270。それによると、実際に携帯電話でネット通販による買い物をした経験のある人は9.1%と1割にも満たないことが分かった。しかも「いつでもどこでも使える」携帯の利点を活かした「移動中の買い物」は23.1%に過ぎず、自宅でゆったりと利用する割合が44.5%と5割近くにも。携帯電話を通販の端末として使う時には「移動可能なネット端末」としてではなく「小型の簡易パソコン」と考えていることがうかがえる。

購入した商品については本やチケットがもっとも多い。利用した経験が無い人でも「チケットや本の購入に使いたい」人が合わせて約8割と、潜在的利用層のニーズが見えてくる。また、利用経験者の43%がパケット定額制に加入しており、パソコンのブラウジングのようにアクセス料金を気にせず買い物がしたい人が多いことが分かる(非経験者は16%に過ぎない)。

携帯電話での通販の不満点は「画面が小さい」「分かりにくい」「商品が少ない」「パケット代が気になる」「セキュリティが不安」などが挙げられた。逆に言えば、これらの点を考慮し、さらに上にある「自宅でのんびり」の原因を追究して解決していけば、携帯電話での通販分野で飛躍的な効果をあげられることが予想できよう。

前にもどこかの記事で書いたが、「ネットアクセス環境は携帯電話のみ」という人は結構多い。彼らのニーズを突き止め、適切なガイダンスを施せば、素晴らしい展開が期待できるだろう。

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