18禁雑誌立ち読み防止強化シールが倍増、色も目立つ青色に
2005年10月21日 19:00
【長崎新聞】の報によれば、日本雑誌協会と出版倫理懇談会らは10月20日、コンビニや一般書店などで販売されている成人雑誌の内容を18歳未満の人の目に触れないようにする現状の透明シールを強化、一層のぞき見できないようにする自主規制強化策を今月から実施すると発表した。早ければ、11月中旬発売の雑誌から実施される。
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昨年7月以降コンビニなどでは(マンガ・実写写真を問わず)成人雑誌にはページが開かないように小口の1か所(たいていは雑誌横部分の中央)を透明テープで封印した上で販売している。このテープを透明な青色にして成人雑誌であることを分かりやすくすると共に、封印場所を2か所(上下)で止めるようにするという。記事によれば、この措置で内容は1/8以下しか見えなくなるという。
現状の措置でも封印テープを避けるようにして立ち読みすること自体、たいへん恥ずかしい行為であり、かなり効果があるはずなのだが、それでも「他人の目を無視して平気で立ち読みするパターン」が増えているから、ということなのだろうか。
このままでいくと「さらに封印を強化すべし」とシールが3枚、4枚と増え、しまいには「表紙や裏表紙も描写的に問題だ」ということで成人雑誌そのものを袋とじで販売するべきだという意見が出てくる可能性すらある(一部にはそうした方がいいのではないかという表紙のものがあるのも事実だが)。
一方で、シールを貼る・貼らないの判断は誰がどのように行うのか、内容を吟味した上で判断するのなら、憲法が禁止している検閲に類する行為に値するのではないかという疑問もある。さらには男性向け成人雑誌の自主規制は強化されているが、俗に言う「レディースコミック」など女性向け雑誌への姿勢が曖昧・甘めになっているのは問題ではないのかなど、論議のタネは尽きない。
【過激表現のゲームに対する規制強化の動き】とあわせ、冷静に理性を全面に押し出した上で考察、対処する必要があるに違いはあるまい。
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