ゼンマイ駆動も可能な100ドルノートPC発表
2005年09月30日 19:50
【CNET Japan】が報じたところによれば、発展途上国の子供向けに設計された、ゼンマイでも動く100ドルのノートパソコンについての詳細な仕様がアメリカで発表された。
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MIT(マサチューセッツ工科大学)と、原案を発表していたNicholas Negroponte氏主催のNPOによるもので、子供たちに最大で1500万台のテストシステムを提供すべくブラジルや中国など5カ国と交渉中、さらにマサチューセッツ州の学校の児童にこのノートPCを配る計画も進行中とのこと。具体的にはノートPCの代金に当たる約100ドルを各国政府に負担してもらい、生徒たちには無償で提供する仕組みだという。
提示されたマシンのスペックは500MHzのプロセッサ、1GBのメモリ、フルカラーとモノクロの2モードで使えるディスプレイ(これにより電子ブックとしても使える)。ネットワーク接続についてはWi-Fiと携帯電話、USBポートも4つ搭載。さらにP2Pコンセプトの一つであるメッシュネットワーキングに対応する機能も内蔵とのこと。
かつてテレビ番組で、途上国向けの携帯ランプとして、(電池や電源がない場所でも使えるよう)太陽電池を内蔵したモデルを開発して大ヒットした商品を見た事がある。安価、あるいは無償で提供されるシステムを作るのはもちろんだが、電源が供給されにくい場所でも使えるように「ゼンマイでも駆動する」設計を実現するとは少々驚きだ。
記事には記載されていないが、このゼンマイ部分が簡単に取替え可能であることを願いたい。ゼンマイは(よほどの素材で作らない限り)寿命には限りがあるからだ。あるいは安価な太陽電池を併用するというのもどうだろうか。いくらノート用部品が低電力動作するといっても、まだそこまでは無理か。
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